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ガジャマダ大学サマースクールの参加について(報告)

2018.4.9

学部

  

稲葉日和吏

 

  ガジャマダ大学の学生たちとの交流・講義への参加を通して、多くの素晴らしい友人と多くの気づきを得ることができました。

 

  17000もの島々からなるインドネシアの人種的・宗教的・地理的多様性と、それによるバックグラウンドの違いをごく当たり前に尊重し合い受け入れる学生たちの姿を見て、同じくいくつもの島からなる島国の日本との違いを知り、自分がいかに画一化された価値観の中で生きているか気がつくことができました。

 

  さらに高齢者学では、介護や口腔衛生に対する考え方の違いを学ぶことができました。
  また、ガジャマダ大学の学生たちの語学力の高さ、歯学のみならず政治・経済・文化への好奇心の旺盛さや勤勉さを目にし、ずば抜けたその優秀さを目の当たりにするにつけても、英語やインドネシア語といった語学を含め、教養の幅を広げたいと思う気持ちが強くなりました。
  過去に参加した先輩からは、「プライスレスな経験ができる」と聞いていましたがまさにその一言に尽きると思います。

 

  いつかまたガジャマダの学生たちに再会するときが来たら、立派な歯医者になったとお互いに言い合えるよう、互いの背中を追い越し追い越されながら自分が取り組むべきことに真摯に取り組んで行きたいと思います。

  このサマースクールに参加する機会をいただけたことに心から感謝いたします。

 

廣田奏

 

  すごく楽しそう!けどちゃんと話できるかな?授業もついていけるかな?ディスカッションできるかな?と出発時は不安でいっぱいでした。

  実際コースが始まってみると、不安だったこともすっかり忘れて楽しんでいました。

 

  ガジャマダ大学での講義のテーマは高齢者歯科で、高齢者の抱える口腔内の問題だけではなく、心理学・栄養学・薬学・倫理など多様な方向から高齢者歯科を学ぶことができました。じっとしているのが苦手で座学は正直苦手だったのですが、講義は発言しやすい空気で、本当に興味を持って講義に望むことができました。病院見学では医療面接や他職種チームでのカンファレンスを見る機会もありました。チーム医療の現場を見るのは初めてで、一人の患者さんにたくさんの人が関わっていることを知り驚きました。今回サマーコースで高齢者歯科に関する講義で日本の超高齢社会についても考え直すことができた良い機会になりました。

 

  講義を通して学んでものもたくさんあったのですが、UGMの学生と友達になれたことが私にとって何よりも良い経験で、よりたくさん彼らから学ぶことができました。文化の違い、宗教のこと、恋愛観、家族について、卒論の研究、訪れる場所・・・すべてが私にとって真新しいもので常に驚いていました。お互いの話をたくさんして、価値観が変わっていきました。友達と話すことで日々成長して世界がぐんぐん広がっていくのがわかり、体が疲れている時も常に興奮状態で全く眠くならないほどでした。

 

  今回できた友達とは帰国後もインドネシア料理のレシピを教えてもらったり、日本語を逆に教えたりと連絡を取り合っています。

  将来同じ歯科医師として働いて行く仲間、そしてジョグジャカルタで学んだことは一生の宝物です。後輩たちにもぜひUGMのサマーコースに参加してたくさん経験し、たくさん感動し、世界を広げていって欲しいです!