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お家でできる! 簡単! 味覚チェック!


I. 準備するもの
 お水、お家にあるお塩(塩味)、砂糖(甘味)、味の素(うま味)、お酢(酸味)など

II. 味溶液の作り方
 ☆それぞれの味溶液は「やや薄めの味」です。

*塩味の味溶液 (濃度は約100 mM)(一般的なお味噌汁の塩分濃度は150 mMです。テスト溶液はお味噌汁より薄いです)
  お水 100cc(計量カップ半分)
  お塩 0.6g (およそ小さじ1/5、または、親指と人差し指のふたつまみ程度)

*甘味の味溶液 (約100 mM)(コーラは300 mM、微糖缶コーヒーは150 mMの甘さです。テスト溶液はこれらのジュースより薄いです)
  お水 100cc(計量カップ半分)
  お砂糖 3.4g (およそ小さじ1、または、角砂糖1個や、スティック砂糖(3g)1本程度)

*うま味の味溶液 (約25 mM)
  お水 100cc(計量カップ半分)
  味の素 0.5g(およそ小さじ1/6、または、親指と人差し指のふたつまみ弱程度)

*酸味の味溶液 (約5mM)
  お水 100cc(計量カップ半分)
  お酢 0.8cc(およそ0.8g、または、20滴)

これらをしっかり混ぜて完全に溶かしてください。溶液の温度は部屋の温度が良いです。

III. 判定
 スプーン1-2杯分をすくって、口全体(舌の前でも後ろでも)に含んで、ゆっくりとじっくり味わってみて、最後は、飲み込まずに吐き出してください。それぞれの味溶液で、「しおからい」、「あまい」、「うまい(ちょっと塩苦いような)」、「すっぱい」というように、4種類の味の「質」が識別できれば、味覚の感受性は「健康成人の一般的な味覚感受性と同じ程度の感受性(=普通)」であると考えられます。

 ☆注意してもらいたい点としまして、これらの味が分からなくても慌てないでください。味覚の感受性は、個人差が非常に大きいことが特徴です(年齢、性別、食環境、生活習慣により感じ方は様々です)。また、風邪などを引くと味がわからなくなることを経験するように(鼻つまりが原因の一つ)体調の変化や病気、服用しているお薬による影響、舌が汚れている場合、口内炎がある場合、食事前後、朝方と夜間でも感じ方が変わることが報告されていますので、上に示した味がわからなくても問題ない(病気ではない)ことが多いです。ただし、鼻が詰まっていないにも関わらず、これらの味の2-3倍の濃度(2-3倍の量を入れる)がちょっとわかりにくい場合は、念の為に歯科か耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

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