九大歯学部Voice

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九大歯学部 Voice#04

顎口腔外科 助教

前原 隆

研究者として、臨床医として

人生は一度。研究留学って面白い!

写真私は、2015年から2018年までの3年間、アメリカ合衆国のボストンにあるハーバード大学Ragon Institute で、免疫疾患の病態解明を目指して留学してきました(写真上)。ボストンは非常に綺麗な街でハーバード大学、MIT、マサチューセッツ総合病院、ダナファーバー研究所などが犇く学術都市でもあります(写真下)。帰国して日々の臨床で忙しい今感じることは、留学して良かった!ということです。じっくりと腰を据えて、論理的に物事を考え研究をするという経験は何事にも代え難いことです。また実際に海外で生活して仕事をすることは、たくさんの困難を乗り越える必要があります。その過程で得た国際人としての経験が、自分の貴重な財産となります。現在私の研究成果を発展させるべく、ハーバード大学と九州大学の顎口腔外科は国際共同研究を行っています。そのため、国内だけでなくアメリカやヨーロッパをはじめ海外へも行き来しています。

(写真上 MentorであるShiv Pillai教授とJohn Stone教授)
(写真下 Ragon研究所からの眺め、左奥にハーバード大学キャンパス)

臨床医として人格を磨き、患者さん社会に貢献する。

九州大学病院の歯科診療科の中で、「口腔外科」に私は所属しています。口腔外科の臨床では、全身麻酔をかけて良性・悪性の口腔腫瘍、顎変形症、口唇口蓋裂、外傷、嚢胞性疾患などを対象とする大きな手術から、外来で行う抜歯やインプラントなどの小手術、さらに口腔粘膜疾患や炎症、顎機能障害、神経疾患など多様な疾患の治療を行います。また、私の所属する顎口腔外科は、2022年に創立100周年を迎えようとしており、日本でも有数の伝統ある教室です。病床数も日本トップクラスであり、非常に多くの症例を経験することができます。朝は8:00から医局内カンファレンスがあり、9:00から診療開始です。診療が終わると、次の手術のシミュレーションや、研究指導、論文を書くなど多忙な毎日です。研修としてICUや歯科麻酔科で学ぶ機会もあります。忙しい日々ですが、大変やりがいのある仕事だと思います。

九州大学歯学部で学べることの素晴らしさ

九州大学は日本でもトップクラスの診療実績と研究実績があります。また世界でも活躍できる人材を育成する環境が整っている非常に恵まれた大学です。
九州大学への進学や仕事を考えている方が「九大で学びたい!」そう感じて頂ければ嬉しいです。臨床でも研究でも自分のやりたい仕事ができる、そんな九州大学で皆さんの夢を実現してください。