口腔保健推進学

歯科矯正学

今、目の前にいる患者さんの幸せと、50年後の患者さんの幸せのために何ができるかを考えたい。

歯科矯正学分野は、九州大学歯学部の歯科矯正学教室として1970年に発足し、50余年の歴史を歩んできました。この間、不正咬合の病因・診断とその基盤となる顎顔面形態の成長解析と成長予測をテーマとした臨床研究や顎顔面形態の形態遺伝学的分析を皮切りに、その三次元的解析、生理機能の解析、さらにはヒトの顔が果たす社会心理学的役割の検索へと研究を進めてきました。近年では、不正咬合を作り出す先天異常の発生や、顎顔面骨格ならびに歯の発生・成長発育の分子メカニズムに加え、骨や軟骨の細胞の機械的刺激に対する応答の分子メカニズムを検討することによって、不正咬合の原因、矯正治療の作用や効果についても追究しています。また、患者さんのクオリティオブライフ(QoL)向上を目指した矯正歯科治療が、審美性の向上や顎機能の改善を踏まえて本当にQoL改善の役に立っているかを検討することを目的とした多面的な臨床研究も推進しています。こうした研究と同時に、矯正歯科治療を専門分野として診療を行う歯科医に対する卒後教育を充実させ、プロフェッショナルとしての「矯正歯科医」を育成する卒後専門教育をおこなっています。

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歯科矯正学素材

メンバーMEMBER

教授/髙橋 一郎

教授/髙橋 一郎

教授
髙橋 一郎
准教授
春山 直人
講師
北原 亨
助教
寺尾 文恵
助教
吉崎 恵悟
助教
野村 俊介
助教
竹下 信郎
助教
鮒田 啓太

学生へのメッセージ

歯科矯正学は4年生で学ぶ臨床科目ですので、矯正歯科医にならない自分には関係ないと思う皆さんもいるかもしれません。しかし、患者さんは診療科の垣根のことなど知りません。社会には多様なニーズがあり、全ての診療科にまたがる包括的な歯科医療を適切に提供していくことが求められているのが現代です。専門性に関係なく、歯科医師として身につけておくべき能力は、基礎科目で習う分子や遺伝子に関する知識からあらゆる臨床歯学へと広がっています。今、目の前にいる患者さんを幸せにすることは当然、50年後に歯科医院を訪れる患者さんの幸せを願って研究や診療にあたることができる歯科医師になることを、是非、目指して下さい。

九大歯学部Voice

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九大歯学部 Voice#04

「研究者として、臨床医として」

歯学顎口腔外科 助教 前原 隆

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九大歯学部 Voice#03

「患者さんに寄り添える歯科医師になり、
私にしかできない仕事に携わりたい。」

学生歯学部 2年生

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九大歯学部 Voice#02

「歯科医療の未来は明るい」

歯学大学院 4年生