口腔顎顔面病態学

口腔画像情報科学

当分野はその名が示す通り口腔領域で用いられる画像全般にわたる研究を行っていますが、口腔画像診断科の診療の中心となっているCT診断、超音波診断、MR診断に関する研究を特に重点的に行っています。基礎から臨床の幅広い領域をカバーすることにより、定量的画像診断、総合画像診断という新しい画像診断の方向性を全国に先駆けて示してきました。中でも悪性腫瘍の画像診断に関する研究には力を入れ、口腔領域の悪性腫瘍に対する標準的な画像検査法のプロトコールを確立し、より侵襲の少ない手術法の選択や、患者QOLの向上に貢献してきました。最近では、歯科用コーンビームCT、PET/CTなどを用いた新しい画像診断法が登場しており、それらの特性や臨床応用に関する研究を行っています。さらに、急速に歯科領域にて普及してきている歯科用デジタル画像診断システムについても、種々の基礎的および臨床的研究を積み重ねてきました。

新しい画像診断法の登場が必ずしも診断精度の向上につながるとは限りません。しかしながら、新しい画像診断法から得られる情報を詳細に解析することにより、それを診断精度の向上につなげるべく、日々の診療と研究を続けています。

いつの時代でも、時代を切り拓くのは、従来の発想に囚われない新しい力です。当分野は、若い世代の歯科放射線医の養成に力を入れています。

口腔画像情報科学分野素材

メンバーMEMBER

教授/吉浦 一紀

教授/吉浦 一紀

学生へのメッセージ

外来実習室のPCには、代表的な疾患の単純撮影、CT像、MR像が多数ピックアップされており、卒後も難易度の低いものから高いものまで様々な症例を勉強することができます。特にCT像に関しては、データから任意断面の再構成画像や3次元再構成画像の作成なども行え、実際の臨床に即した実践力を養なえるようにしています。そのため、卒後の画像診断研修にもスムーズに移行できます。口腔画像診断科は日本歯科放射線学会認定の研修機関となっているため、卒後は2年以上の研修で認定医、5年以上の研修で専門医の研修資格を満たすことができます。

九大歯学部Voice

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九大歯学部 Voice#04

「研究者として、臨床医として」

歯学顎口腔外科 助教 前原 隆

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九大歯学部 Voice#03

「患者さんに寄り添える歯科医師になり、
私にしかできない仕事に携わりたい。」

学生歯学部 2年生

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九大歯学部 Voice#02

「歯科医療の未来は明るい」

歯学大学院 4年生