口腔機能修復学

生体材料学分野

日本発世界初の歯科材料を歯科臨床へ

当分野は1969年に開設され、2019年には教室開設50周年を迎えます。
 歯科材料は歯科臨床の要の一つです。しかしながら現在の歯科材料は理想には程遠い状況にあります。例えば、歯科インプラントを前提とした人工骨補填材は承認されていませんでした。

当分野では、「骨はハイドロキシアパタイトではなく、炭酸アパタイトである」ことに着目し、溶解析出型組成変換反応で炭酸アパタイト骨補填材を調製することに世界で初めて成功しました(日米欧などで特許取得済)。また、炭酸アパタイト骨補填材は自家骨と同様に骨に置換されること、ハイドロキシアパタイトと比較して圧倒的な骨伝導性を示すことも示しました。

2017年に炭酸アパタイト骨補填材は、我が国で初めて、インプラントを前提とした荷重部位を含め、すべての歯科・口腔外科領域で用いることができる骨補填材(ジーシー サイトランス グラニュール)として承認を得ました。

他にも骨補填材を固める顆粒セメント、プラスチックであるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)にチタン以上の骨伝導性を付与する研究も実用化段階にあります。

これからも「日本発世界初の歯科材料を臨床現場へ」を進めて参ります。

メンバーMEMBER

教授/石川 邦夫

教授/石川 邦夫

教授
石川 邦夫
准教授
林 幸壱朗
助教
土谷 享
助教
岸田 良

学生へのメッセージ

こんにちは!生体材料学分野の石川です。我が国の未来は皆さんにかかっています。というのも、超高齢社会の我が国では高齢者の硬組織(歯や骨)疾患が急増しています。歯学部、そして皆さんは、未来医療を担う責務を負っています。
 歯科理工学の講義では、歯科臨床で用いられる歯科材料について学習します。歯科材料はボロボロです。生体組織に代わるレベルの歯科材料はありません。歯科材料の欠点を理解し、欠点ができるだけ目立たない手法を見出してください。
 やさしい私は無茶な要求をしませんが、うちの教員は「受動的に知識を吸収するのではなく、自らの言葉に咀嚼して他者に教えられるレベル」を要求しています。大変ですね。頑張ってください。

九大歯学部Voice

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九大歯学部 Voice#04

「研究者として、臨床医として」

歯学顎口腔外科 助教 前原 隆

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九大歯学部 Voice#03

「患者さんに寄り添える歯科医師になり、
私にしかできない仕事に携わりたい。」

学生歯学部 2年生

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九大歯学部 Voice#02

「歯科医療の未来は明るい」

歯学大学院 4年生